世界最強!! LM3886 x16 クワッドパラレルBTL 完成 (HEAVEN)
神奈川県のO様の御依頼で製作しました。 HEAVENと命名
LM3886はインターネットでは日本、中国、アメリカ、台湾、イタリア、など各国のオーディオマニアの製作例がいろいろ紹介されています。
しかし! この4パラBTLは私の知る限りおそらく世界最強でしょう。
R/Lそれぞれにシャーシを分け、LM3886を片CHに8個使い、トランスはトロイダル型の500VAを2個。
ステレオではLM3886 16個に2,000VAのトランスです。
しかも、LM3886アンプでは世界初のDCサーボ機構を取り入れ、DCオフセットは2.5mVです。温度ドリフトはほとんどありません。
今まで、フィードバック抵抗に付いていたDCのゲインを1にするバイポーラ電解コンデンサが無くなり、信号経路にはコンデンサはあり
ません。 (一部、位相補償用Cを除く) 軽く最大出力240W@8Ωをクリアしその時のTHD+Nは0.05%でした。
O様のコメント
今までいろいろなアンプを経験してきましたがなかなか納得のいくものはありませんでした。今回はとにかく悔いの残らないようにとオーロラサウンド
さんに相談しこのデザインに到達しました。 物量にも妥協はしませんでした。 自分も半田こてを持って製作に参画し約3カ月をかけて完成させました。
鬼太鼓座の大太鼓でマッキントッシュのスピーカーXRT-20が初めて咆哮し、またバイオリンの華麗なビブラートには身震いするほどです。
マリンバのたたく木の感触、ウッドベースの分厚い表面板の振動などがありありと聴こえます。こんなダイナミックでかつ繊細な音は今まで出ませんでした。
これを設計、製作していただき大正解です。またAMPを作る過程をオーロラサウンドさんと一緒に共有できたことはとても充実した時間でした。これからは
マッキンだけでなくマルチCHシステムにも使っていきさらなるオーディオライフを楽しみたいと思います。
アンプブロック図 2CH,4CH,8CHといろいろな使い方ができます
片チャンネルの出力組み合わせです
左図 60W@8Ωx4CH
右図 120W@4Ωx2CH
左図 60W@8Ωx2 + 120W@@8Ω
右図 120W@4Ω + 60W@8Ωx2
左図 120W@8Ω x2
右図 240W@8Ω x1
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製作過程紹介
オーロラサウンドのオリジナルプリント基板を使いました。
2mm厚でしっかりしており、銅箔も普通の倍の70ミクロンあります。信号GNDと電源GNDを分離し、また
回路パターンも熟考されたものです。抵抗は0.1%誤差で選別し、LM3886も特性の揃ったものを選んであります。
今回のポイントはDCサーボです。これはDCオフセットをゼロにする機構で、このおかげで信号回路からコンデ
ンサーが無くなりました。 同時に周波数特性は超低域までフラットでかつ位相の回りも可聴帯域内ではありません。
2CHアンプとDCサーボ このように合体します
トロイダルトランスは2段重ね 500VAx2
AMP基板は片CH4セット
最大出力 240W@8Ω その時のTHD+N 0.05%
このAMPのBTLでの真価を発揮させるにはこのBTLアダプターが必要です。
オーロラサウンド オリジナルのAMPモジュールを4個使用 オールディスクリート構成
O様のシステム マッキントッシュXRT-20
B&W 802Dも楽々ドライブ EVANUI SIGNETURE (ViVラボラトリ社)も御機嫌に歌います