アナログオーディオ フォノイコライザーアンプキット DJ-01
アナログオーディオ フォノイコライザーアンプキット DJ-01
Special版登場
雑誌管球王国 Vol.97 (2020年夏号)にて製作記事を書きました。
スタンダード版から各部品のクオリティをあげ、動作電圧を9Vから12Vにし、トランス式ACアダプタを付属し音質をレベルアップ!!
OPAMP IC : OPA2134--->LT1115 x2 変換基盤付き
抵抗 : KOA--->TAKMAN REY25
レギュレータIC : 7809---> LM2940
ダイオード : 1N4007 ---> STP1150
価格 : ¥10,160 ---> ¥14,300 ACアダプタ付き(消費税10%込み)
フォノイコライザーアンプキット DJ-01 ¥10,160(税込)
本キットはアナログレコードを再生するときに必要なRIAAイコライザアンプです。
ヴァイナル盤に刻みこまれた音楽をカートリッジで拾い、その信号の周波数特性をフラットにイコライズ、同時に100倍の増幅をしCDと同じレベルの信号にしてプリメインアンプに送ります。
MMカートリッジ専用ですのでDJにも最適。増幅素子のオペアンプにはバーブラウン製の高音質オーディオ専用FET入力型のOPA2134を採用。
国産金属皮膜抵抗、ドイツ製WIMA社フィルムコンデンサ、安定化ノイズレス電源部、エポキシ樹脂製両面プリント基板など、音質にこだわった部品を使っています。
初心者にも組み立てられるように親切な説明書付です。組み立てには半田こて、ニッパー、ドライバ、ラジオペンチが必要です。
組み立て時間約4時間。DC12VのACアダプターが必要です。
電気的特性 | |
INPUT | :MMカートリッジ専用、入力インピーダンス47kΩ |
OUTPUT | :ラインレベル信号 |
ゲイン | :40dB、100倍 |
入力換算音レベル | :-110dBm |
電源電圧 | :DC 12V 006P乾電池での使用も可能 |
使用OPAMP | :バーブラウン OPA2134 |
他の2回路入りOPAMPにも差し替え可能 |
1.フォノイコライザとは
アナログLPレコードはRIAAカーブという規格でカッティングされています。
RIAAは高域をあげ、低域を下げるという周波数特性ですがこれは30cmの盤面に多くの時間を録音できるように考え出されました。
そのままでは低域の溝は幅が広くなり周波数によって溝の幅が変わります。
RIAAでカッティングしますと溝の幅が均一になり、隣の溝との間隔を広くとる必要がありませんので詰めて溝が彫れます。
またディスクのノイズ成分は高域に多いので音楽信号の高域を上げることによりノイズ成分との比率を下げることができ結果的にローノイズで録音できます。
このRIAA周波数特性をもとに戻してフラットにするのがフォノイコライザの目的です。
またカートリッジの出力は2mVと非常に小さいのでCDと同じくらいのレベルに増幅します。
RIAAカーブ補正と約100倍の増幅を同時に行うのがフォノイコライザです。
本機はNF型という回路を採用しています。
OPAMPのフィードバックループ内にRIAA補正フィルター素子を抵抗RとコンデンサCで作って挿入しています。
この方式は比較的簡単な回路でローノイズな方式で、代表的な例ではビンテージアンプであるマランツ#7にも採用されています。
これを2回路入りのOPAMP1個に置き換え小型で作りやすくしました。
2.使い方